特徴

経済性

● 材料
KMブロック・木製擁壁では、天端組立時を除いて組み立てボルトが不要なため材料費の軽減が可能です。
● 中詰め材
掘削残土やコンクリート殻などの現地発生材を利用することで材料費の軽減が可能です。
● 運搬
KMブロックの素材(横材・控え材)ごとの運搬となるため、運搬重量が軽くなり材料運搬に特殊な機械を必要としません。人力による運搬も容易であり、機械経費・人件費の軽減が可能です。
● 組立
素材の切り欠きによる組立のため組立作業が容易で、ブロック工等の特殊技能者を必要としません。普通作業員による施工が可能となり、人件費の軽減が可能です。
● 施工時期
コンクリート構造物と比べて、コンクリート養生期間が不要のため工期短縮が実現でき、現場管理費の軽減が可能です。
製品・構造特性
● 製品特性
二次製品のため、均一な製品を供給できます。また、部材の組み合わせにより擁壁・階段・水路などの多様な形状に対応できます。
● 構造特性
フレキシブルな構造のため、不等沈下などの外的変状に強く、コンクリート構造物のように密閉構造でないため水抜孔が不要です。また、組み立てにボルトナット等の金具をほとんど使用していないため、取り外しが簡単で再利用も可能です。

景観

● 自然素材
木材と中詰め材の自然材料からなる構造物のため、景観構成要素として自然環境になじみます。
景観素材として好ましい要因
1- 構造物表面の素材の色調が木と中詰め材(栗石、土砂)からなる自然色で構成され彩度が低い。
2- 表面が、木材と中詰め材(栗石、土砂)から構成されるため、単調でなく簡素なテクスチャーを有する。中詰め材料として土砂を用いた場合、KMブロック横材の空隙部に緑化が可能となる(ただし、現場条件によっては土砂の流出防止策に留意する必要がある)。

効果

直接的効果

● 環境保全効果
1- 構造物表面に空隙部を有することにより、生物の生息空間の確保が可能となります。
2- コンクリート材を木材に転換することより、構造物築造時の二酸化炭素排出量の軽減が可能となります。
● 経費節減効果
施工が容易であるため、施工に特別の経験を必要とせず、工期の短縮も可能となります。また、現場発生残土でKMブロック内の中詰め処理をすることにより、残土搬出処理が不要となります。
● 景観向上効果
木材と中詰め材の自然材料からなる構造物のため、景観構成要素として自然環境になじみやすい。
間接的効果
● 間伐材利用効果
KMブロックの素材として杉間伐材を利用しているため、間伐材対策に寄与できます。
● 森林整備効果
木材を利用することで森林整備、国土保全につながります。

□ 施行時CO2排出量比較
Mブロック・木製擁壁と、従来の間知ブロック擁壁コンクリート擁壁(もたれ式)による施行時のCO2排出量の試算結果を以下に示す。 これによれば、KMブロック・木製擁壁のCO2排出量は、従来擁壁の1/7程度となっており、地球温暖化ガス排出抑制に大きく寄与することが伺われる。

※仕様等詳細はカタログをご覧下さい。→KMブロックカタログ(PDF:2.5MB)

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